今回レビュー分析を行うのはAnkerの「Soundcore Liberty Air 2 Pro」。
比較的質の高いレビューを紹介しながら、「Soundcore Liberty Air 2 Pro」について密度の高い情報をお伝えしていきます。
もくじ
Soundcore Liberty Air 2 Proとは?
「Soundcore Liberty Air 2 Pro」はAnkerの最上位モデルとなるノイズキャンセリングイヤホンです。
世界はAirPodsのヒットで空前のノイズキャンセリングイヤホンブーム。
ゼンハイザーやJabraなど多くの音響メーカーが2~3万円台の高価格帯イヤホンを出してきています。
そんな中「Soundcore Liberty 2 Air Pro」は1万円台で買えるハイエンドノイズキャンセリングイヤホンとしてかなりの期待を集めているモデル。
Ankerはイヤホン以外にもコスパ抜群の商品を提供してきている実績があるので、このイヤホンもコスパの面で期待が持てるモデルです。
基本情報
「Soundcore Liberty Air 2 Pro」と同時期に発売された「Life A2」のスペックを比較するとこのようになります。
Soundcore Liberty Air 2 Pro | Soundcore Life A2 NC | |
再生可能時間 | 最大23時間 | 最大30時間 |
防水規格 | IPX4 | IPX5 |
充電端子 | USB type-C | USB type-C |
重量 | 約62g | 約67g |
通信方式 | Bluetooth 5 | Bluetooth 5 |
対応コーデック | AAC/SBC | AAC/SBC |
ワイヤレス充電 | 〇 | × |
充電時間 | 約1時間(イヤホン)
約1.5時間(充電ケース※USBケーブル使用時) 約2.5時間(充電ケース※ワイヤレス充電器使用時) |
約2時間 |
Soundcore Liberty Air 2 Proの特徴
先にレビュー分析の結果を一言でまとめるなら、以下のようになります。
レビュー分析の結論
要素別レビュー分析結果
今度は「Soundcore Liberty Air 2 Pro」について主な要素を簡単にまとめました。
より詳しく知りたい方は下に記事ごとのまとめを載せているので、そちらも見てみてください。
デザイン・付属品
見た目は高級感があり、イヤーピースなどの付属品も充実。ケースは開けやすいのでストレスフリー。
装着感
耳にすぽっとハマるので装着感は良好。ただかなり軽いので時々抜けないか不安になることも。
操作感
タッチパネル式なので操作ミスがどうしても起きやすい。アプリで割り当てられる操作が少なく、好きなようにカスタマイズできないのは難点。
音質
1万円台のイヤホンとしては高音質。ハイエンドイヤホンには負けるものの、普通に楽しむには問題ないレベル。
基本的に低音強めなものの、アプリのイコライザーで好きな音に変えることが出来る。
ノイズキャンセリング
ノイズキャンセリングはかなり強く、アプリでモード切替もできる。
完全な無音ではなく、周囲の気になる音を消す感じなので違和感なく音によるストレスを無くせる。
長所
とにかくコスパが最強。この価格でフルワイヤレス、ノイズキャンセリング、外音取り込みなど欲しい機能が全部入っているものは他にないので、予算によっては迷わず買っていい良品。
気になるところ
一番気になるのはペアリングの切り替え。
切り替えの度にケースに戻さなくてはいけないので、マルチペアリング重視の人には価格帯は上がるがAirPods Proなどがおすすめ。
レビューまとめ
それぞれのレビュー内容について「音質」や「操作感」などのポイントごとに紹介していきます。
●APP BANK
▼いざ、「Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro」をレビュー!ノイキャン&音質に驚嘆した。
まず紹介するのはAPP BANKのレビュー。
この記事では『Air 2 Pro』にどんな機能が搭載されているのかについて書かれています。
それぞれポイントごとに見てもらえると『Air 2 Pro』がどんなイヤホンなのか分かると思います。
デザイン・付属品
・見た目の高級感は〇
・イヤーピースは9種類とどんな耳にも合うラインナップ
充電
・日常的に使う分には十分
・ワイヤレス充電はスマホの充電器を流用可能。ただし形状によってはできないものも。
接続
・通勤ラッシュ時の渋谷駅構内などでも音飛びはわずか
・マルチペアリング未対応のため、デバイスの切り替えはイヤホンを一度ケースに戻す必要あり
装着感
・押し込むというより耳に引っかける感じ
・長時間付けていても耳が疲れにくい
音質
・1万円台前半のモデルとしては十分過ぎるほどハイレベル。音質だけでもコスパ◎
・音のイメージは低音が際立つ感じ
・ドンシャリではなく、中高音とのバランスが取れた聴き心地の良い低音が楽しめる
ノイズキャンセリング
・ノイキャン性能は高め。すべての音を消すのではなく、それぞれの音をピンポイントに消音する印象。
・「屋内モード」「屋外モード」「交通機関モード」の3種類に変更可能。シチュエーションに合わせたノイキャンの使い分けができる。
・外音取り込みも優秀。オンにするとイヤホンを付けていないように感じるほど環境音が聴こえる。また「音声フォーカスモード」を使えばレジの精算時などでもイヤホンを外さず対応が可能。
その他
・マイク性能はビデオ会議で使用しても支障がないレベル。
・マイクにもノイズキャンセリングが付いているため、クリアな音声での通話が可能。
・防水については小雨に耐えられる程度。ケースには防水性能が無いため注意。
・片耳での再生が可能なため、シチュエーションに合わせた使用が可能。
・ガジェマガ
▼【Soundcore Liberty Air 2 Proレビュー】最強。
ガジェマガでは「Air 2 Pro」の売りである「コスパ」にフォーカスしています。」
どれだけ「Air 2 Pro」に必要な機能が入っているのかや、その性能のクオリティについてまとめられていて、読めば読むほど異常なコスパの良さを感じられる記事になっています。
コスパ
・金額が安い。最近のイヤホンが高いと感じていた人にはうってつけ。
・定価13,000円でノイズキャンセリングやワイヤレス充電などの便利機能が全部入っているのでコスパが良い。
・とにかく値段と性能のバランスが最高。AirPods Proは高すぎるし、Life P2は安いけど音質が微妙だと感じていた中、丁度その間を埋めてくれる存在になった。
・ケースの小ささ、音質、ノイキャンといった機能を考えると現時点でコスパ最高のイヤホン。
音質
・音の解像度の向上や遅延を少なくするaptXコーデックには対応していない。ただaptXコーデック対応のモデルと比べても遅延や途切れる感じも無いので問題なし。
ノイズキャンセリング
・ノイキャンがすごい。アクティブノイズキャンセリングが搭載されているので、AirPods Pro並のノイキャンが体験できる。
・ノイズキャンセリングが3種類の中から選べるため、環境に合わせてより強力なノイキャンを効かせることができる。
・ただ毎回選ぶのが面倒な場合は「交通機関モード」のままで問題なし
・ノイズキャンセリングがあることで無意識に感じていた音によるストレスが無くなった。ノイキャンがあると音量も小さくできるから耳にも優しい。
外音取り込み
・外音取り込みは微妙。音が籠って聴き取りにくい。ここに関してはAirPods Proの方が上。
・とはいえ外音取り込みは便利。レジでイヤホンを外さなくていいのでストレスフリー。
デザイン・付属品
・ケースがコンパクト。小さくて薄いため、ズボンの前ポケットに入れても邪魔にならない。
・ケースがスライド式なので開け閉めは片手で完結可能。
・イヤホンの形状はAirPods Proに似たうどん型。耳に装着してもデザインが良い。
・装着感は死ぬほどイヤーピースが付いているからなんとかなる。
操作感
・タッチ式の操作パネルは好み次第。個人的にはちゃんと操作できてる感じがする物理ボタンの方が良かった。
・操作パネルの機能はアプリで変更可能。ただ設定できるバリエーションが少ない上、グーグルアシスタントが使えないのは微妙。
下位モデルとの比較
・音質に関してはLife P2よりも明らかに良くなっている。アプリでイコライザのパーソナライズができるので、より自分に合った音に調整可能。
・Life A2 NCが楽しい音なら「Air 2 Pro」は上品な音。
・ライバルになるのは同日発売で3,000円安いLife A2 NC。デザインとケースの小ささによってどっちを買うかが変わる。
その他
・無線充電はやっぱり便利。ただしばらく使っていると無くても良いと感じた。
・ハンズフリー通話は本当に快適。家の中でも電話するためにイヤホンを付けるようになった。
・ワタナベカズマサ【YouTube】
▼嘘だろ?Anker新型ノイキャン完全ワイヤレス「Soundcore Liberty Air 2 Pro」が完全にコスパを破壊しに来てる件
人気ガジェットYouTuberのワタナベカズマサさんのレビュー。
今までも数多くの完全ワイヤレスイヤホンのレビューをしてきたこともあり、ハイエンドモデルとの機能差にも言及しています。
ゼンハイザーのMOMENTUMやJabraのElite 85tといったハイエンドイヤホンを買うなら必ず候補に挙がるモデルとも比較されているので、ハイエンドイヤホンとAir 2 Proを比べたときに劣っている部分や互角な部分まで知ることができます。
Air 2 Proの強み
・コスパが良い
・欲しいと思う機能全部入り
・ここまで機能が入って1万円台前半というのは驚異的なコスパ
・ハイエンドには及ばないものの、コスパの面では最強のイヤホン
・欲しい機能がほとんど使えて、特に機能面で大きなマイナスになるようなところもないので手が出しやすい
デザイン・付属品
・見た目は高級感あり
・AirPods Proに似ているデザイン
・ケースはマグネットでイヤホンを固定しているため、取り出しやすい
・イヤーピースの量がヤバイ。9種類は凄すぎ。これだけありばどれかは合うはず。
・見た目では全然安いイヤホンって感じがしない。
装着感
・軽くて付け心地が良い
・ただずっと付けているとちょっと軽すぎる印象も
・フィット感がばっちりハマる感じではないのが気になる
音質
・アプリのイコライザーでかなり細かい音質の設定が出来る
・音はドンシャリ系。ヘッドホンも同じタイプの音だったためANKERは重低音が強めの印象。
・ゼンハイザーやJabraといったハイエンドイヤホンと比べたらさすがに音質は劣っている。音の解像度、音場の広さなど音質を左右する部分はどれもゼンハイザーなどが上。
・ただ別に音質が悪いというわけではない。強めの低音が聞きたい時には全然アリだと思う。
・イコライザーで音の傾向は変更可能。プリセットも充実しているため、好きな音を選べるのは良い。
音質の満足度
高音域 | 中音域 | 低音域 | 臨場感 | 解像感 | 迫力 | EQ |
3.5 | 3.5 | 4 | 3 | 3 | 5 | 4 |
装着感
・ノイキャンは10段階で7くらい。ハイエンドの物と比べたら弱いものの、全然使えるレベル。
・外音取り込みを使っても機械的な音はしない。ただ聴こえる音は小さい。こちらも10点中7くらいの機能性。雑音が多い場所だとちょっと使いにくい。
操作性
・イヤホン本体のタッチパネルはアプリで変更可能。ただし操作の選択肢が少ないのは残念
・タッチパネルに割り当てられる操作が少ないのは使っていると段々気になってくる
・ケースは結構使いやすい。スライド式でイヤホンがカチっとハマるのは気持ちが良い
その他
・マイクはまあまあの性能。声の低音も拾っているので、テレワークなどでは問題なく使える。
・防滴性能があるので、運動するときに使うのには丁度いい
・monograph【YouTube】
▼Anker初のノイキャン搭載完全ワイヤレスイヤホンが完成度高すぎて、価格破壊起きそう。
こちらも人気ガジェットYouTuberの堀口英剛さんによるレビュー。
やはりAir 2 Proがコスパの面で非常に優秀なモデルということもあり、音質や機能面でどれだけワンランク価格帯が上のモデルに迫れているのかにフォーカスしたレビューになっています。
ポイントはAir 2 Pro以外の候補としてJBLのCLUB PRO+ TWSを紹介しているところ。
CLUB PRO+ TWSは2万円になるのでAir 2 Proよりも価格が上がるのですが、予算によっては必ず候補に入れるべきイヤホンなので重要なポイントだと思います。
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【JBL CLUB PRO+ TWS レビュー分析】弱点なし。サウンドもコスパもハイレベルな完全ワイヤレスイヤホン
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Air 2 Proの強み
・この商品で焦点を当てたいのはとにかくコスパ。
・コスパが良い完全ワイヤレスイヤホンでノイズキャンセリングが付いている物は中々ない
・Air 2 ProとLife A2 NCのどちらともこの価格帯でこれだけ機能が入っているのは凄い。
音質
・Air 2 Proはピュアノートドライバーが搭載されており、より解像度の高い音を聴くことが出来る。Life A2 NCは音質では劣るものの、電池持ちがAir 2 Proよりも良い。
・音質は値段にしては良い。もっと高いモデルでもこのイヤホンに負けている物がある。
・ただしよく聴くとゼンハイザーなどのハイエンドに比べると音の広がりや解像度は劣る。
・それでも音圧や音の解像度は平均的に高いレベルで10段階中7くらいの音が楽しめる。
デザイン・付属品
・ケースの質感が良い。高級感すら感じる。
・ケースの大きさは最近の完全ワイヤレスイヤホンの中では普通くらい
・イヤーピースがXXXSからL+までのサイズがあるのは中々ない
装着感
・フィット感はかなり良い。他の完全ワイヤレスイヤホンに比べても10段間中8を付けていいくらい良い。
ノイズキャンセリング
・ノイキャンは10段階中8。かなり強く、車の走る音などの低音を強力に消してくれる。人の話し声などの中音域は耳障りでない程度になめらかにしてくれるイメージ。
・外音取り込みも良い。変な電子音の感じもなく、聴き取りやすい。ノイキャンや外音取り込みはJabraのものに匹敵するレベル
・ノイズキャンセリングのモード設定が出来たりと、かなりこだわって作られている感じがする。音響メーカーのイヤホンだととりあえずノイズキャンセリングを付けた程度の物も多いので、ここまでレベルの高いノイズキャンセリングがこの価格帯で付いているのは凄い
Life A2について(比較)
アプリケーション
・アプリのイコライザーがしっかりしているのも重要なポイント
・自分好みの音に変更できるかはイヤホンとしての評価に関わってくるので、これが出来るのは大きい
気になったところ
・気になったところはペアリングをするときにケースが必須という仕様。ペアリングと切り替える時はケースに戻してケースのボタンを押して切り替えモードにするという接続方式になっている。
・接続したいデバイスが多いため、イヤホン単体で切り替えられないのは結構致命的
・イヤホン単体でのペアリングでは最高峰はAirPods Pro。イヤホンには触らずデバイス間でペアリングを切り替えられるのでこの形が理想。
Air 2 Proは買うべき?
・これを買うべきかと聞かれると、JBLのCLUB PRO+ TWSが2万円で売られているのでもし2万円出せるのであればこっちを推したい
・ただ予算がそこまで出せないのであればAir 2 Proも全然おすすめ。
・ノイズキャンセリング性能についてはCLUB PRO+ TWSよりもAir 2 Proの方が上。音質やノイズキャンセリング性能など優先するポイントによってどっちを買うかは分かれるところ。
さいごに
Ankerの「Soundcore Liberty Air 2 Pro」は音質・ノイズキャンセリングなど欲しい機能を全部備えた1万円台では最強のイヤホンです。
まだノイズキャンセリングイヤホンを持っていない方や新しい完全ワイヤレスイヤホンを検討している人にはまず試して欲しいです。
特にノイズキャンセリングは一度体感したら手放せなくなるほど感動する機能。
ノイズキャンセリングを使って街中を歩くと本当にストレスフリーなので、いかに普段音によるストレスを受けているかが分かるはず。
「Air 2 Pro」はノイズキャンセリング入門にはもってこいのイヤホンなので、ぜひ試してみてください。