「CX400BT」は様々な機能を搭載したハイスペックなイヤホンが多く出ているからこそ欲しくなるイヤホンです。
ノイズキャンセリングや外音取り込みなどは搭載されていませんが、安い価格帯でありながら最高レベルの音を鳴らしてくれます。
「ノイズキャンセリング機能って無くてよくない?」という人や「音質にこだわった完全ワイヤレスイヤホンが欲しい」という人にはかなり刺さるイヤホンなので、参考にしてみてください。
CX400BTとは?
CX400BTはゼンハイザーのミドルクラスにあたる完全ワイヤレスイヤホンです。
最上位モデルで絶大な人気を誇るMOMENTUM2の後に出たモデルで、MOMENTUM2からノイズキャンセリングなどの機能を無くした廉価版といった位置づけです。
このイヤホン最大の特徴は「MOMENTUM2と同じ音が体験できる」ところ。
3万円以上するMOMENTUM2と比べて1万円以上安いにも関わらず、同じゼンハイザー最高クラスの音質を味わえるイヤホンになっています。
装着感もMOMENTUM2とほぼ同じなので、純粋に音を楽しみたい人にはかなりおすすめです。
基本情報
CX400BT | |
再生可能時間 | 本体のみ最大7時間
充電ケース併用で最大20時間 |
充電時間 | 1.5時間(フルチャージ)
10分(1時間動作) |
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.1 |
コーデック | SBC, AAC, aptX™ |
スピーカー形式 | ゼンハイザー7mmダイナミックドライバ |
USB規格 | USB-C |
本体重量 | 49g(イヤホン、ケース)
12g(イヤホン) 37g(充電ケース) |
CX400BTの特徴
先にレビュー分析の結果を一言でまとめるなら、以下のようになります。
レビュー分析の結論
最高クラスの音質に特化した完全ワイヤレスイヤホン。
ゼンハイザー特有の音場が広く臨場感がある音が低価格帯で手に入る貴重なモデル。
要素別レビュー分析結果
今度は「CX400BT」のレビュー分析結果を主な要素別にまとめてみました。
より詳しく知りたい方は下に記事ごとのまとめを載せているので、そちらも見てみてください。
長所
MOMENTUM2と同じ音質。少なくとも人間の耳で聴き比べた限りでは違いは分からない。
ノイズキャンセリングが強いモデルでは表現しにくい音なので、AirPods Proを耳栓として割り切ってCX400BTを音楽視聴用にするのもアリかも。
気になるところ
防水性能がないため要注意。せめてIPX4くらいは欲しかったところ。
デザイン・付属品
装着感
アプリ
ゼンハイザー公式のアプリに対応。イコライザーやタッチパネルの操作カスタマイズ、マルチペアリングの切り替えなどができる。
音質
ゼンハイザーならではの奥行きがあって一つ一つの音が明瞭に聴こえてくる音質。
音楽だけでなく映画などを見ても臨場感があって楽しい。
マスクザフリーマン
▼AirPodsより安くて最強音質!ゼンハイザーの新型ワイヤレスイヤホンCX400 BT True Wirelessレビュー!
全体の評価
・音質最強のMomentumと同等のサウンド。Momentumよりも1万円以上安くゼンハイザー最高の音質を手に入れることが出来る。
・ワイヤレスイヤホンを音響機器としてとらえている人には最高のイヤホン。AirPodsよりも安くトップクラスの音質が手に入ると考えるとコスパは良いかもしれない。
・ワイヤレスイヤホンをどう捉えるのかで評価が変わるイヤホン。
・ワイヤレスイヤホンを便利なウェアラブルデバイスとしてとらえている人にとってはノイキャンなどが無い分物足りなく感じるはず。
・今は他に高音質でノイキャンや外音取り込み機能搭載のモデルがあるので、機能重視の人はそっちの方が良いかも。
・このイヤホンを使うだけで音質が上がる分、音楽アプリの価値も上がる。音楽をより楽しみたい人にはおすすめ。
デザイン・付属品
・ケースはプラスチック感が強くてそこまで高級感がある感じではない。ここはやっぱり上位モデルのMomentumの方がカッコいい。
・本体の形状はMomentumに似た感じ。
・ケース込みの重量はAirPods ProやMomentumよりも軽い。
・Momentumにも搭載されているドイツ本社で開発された7㎜のドライバーが搭載。
・バッテリーはMomentumよりもケースが小さい分要領少なめ。ただ普通に使う分には問題ない。
装着感・操作性
・装着感は安定感良好。イヤーチップがしっかり遮音性を高めてくれている。
・操作性はMomentumよりも高い。ノイキャンなどが無いので左右共通で曲送りなどの操作ができる。多くても2タップで操作が完了するのは簡単で良い。
音質
・疑いなくMomentumと同じ音質。ボーカルがストレートに届いてくる。楽器の明瞭感と繊細さを兼ね合わせた表現力はさすがゼンハイザー。
・ギターの弦を一本一本弾く音やピアノの音がクッキリと聴こえる。
・低音は過剰ではないが楽曲の音をしっかり表現する締りのいい音。厚みがあり、楽曲をプッシュしてくれている。
・各パートの音の配置が絶妙。
・空間的な音の表現が非常に優れている。
・それぞれの音が立体的に配置されているので、より音の臨場感を楽しむことができる。
・このイヤホンで映画を観ると表現力の高さがより実感できる。
・ボーカルが美しい→セリフ・人の声が聴きとりやすい。
・繊細な楽器の音→細かい効果音までしっかり聴きとれる。
・必要十分な低音→アクション映画などでしっかり迫力を味わえる。
・空間的な音作り→臨場感を楽しめる。
・アニメなどを見ていてもしっかりとキャラクターの声やSEが聞こえてきて楽しい。
アプリ
・アプリはMomentumと同じように使用可能。イコライザーで直感的に音質を変化可能。
その他
・接続安定性は駅などで使った分には途切れることはなかった。
・遅延に関してはAACやaptXなどに対応しているので、動画や映画は違和感なく楽しめる。
・バッテリーは放電などもなく、普通に使っていれば4日くらいは持つレベル。
・通話品質に関してはファームウェアのアップデートで改善済み。他のワイヤレスイヤホンと比べてもクリアに聴こえる。
・強いて言うなら防滴機能くらいは欲しかった。完全ワイヤレスなので水溜まりなどに落ちてしまう可能性がある以上、標準装備していて欲しい。
さっさん
▼SENNHEISERの新型ワイヤレスイヤホンがもう高音質すぎて... 【CX 400 BT True Wireless レビュー】
全体の評価
・Momentum2の唯一の欠点は値段が高いこと。このモデルはそんなMomentumの廉価モデルになる。
・廉価版でMomentum2と同じ音質が味わえるのが最大の魅力。
・機能性・防水重視→Momentum2
・コスパ重視→CX400BT
・ノイズキャンセリングや外音取り込み機能が無くてもゼンハイザーの最高クラスの音が楽しみたい人にはおすすめ。
デザイン・付属品
・ケースはMomentumよりもさらにコンパクト。プラスチック素材のケースになる。
・付属品は短めのUSB-Cのケーブルとイヤーチップ3サイズ。
・イヤホン本体は四角めなデザイン。ただ内側の形状やタッチセンサーなどはほぼ同じ。
装着感
・耳に接する方の形状がMomentumと同じなので装着感は良好。
音質
・ドライバーが同じためかMomentum2との差は感じられない。
・全体を広く聴かせてくれる。
・迫力ある低音
・高音は心地のいいシャリ感
・エイジングでさらに良くなりそう
アプリ
・ゼンハイザーアプリでのイコライザー変更も可能。3つの音域を操作して好みの音質に変更可能。
・タッチセンサーの操作カスタマイズも可能。自動着信のON・OFFの切り替えもできて、ONにするとかかってきた電話に自動的に応答するようになる。
その他
・バッテリー容量はケース込みの再生時間がMomentum2より少し短くなっている。イヤホン本体の再生時間は同じ。
ギズモード
▼ゼンハイザー「CX 400BT True Wireless」が今一番欲しい完全ワイヤレスなワケ
続いてはギズモードの網藤さんのレビュー。
このレビューのポイントはとにかく「買いかどうか?」というポイントにフォーカスして語られているところ。
単なるスペック紹介だけでなく、使うシチュエーションを想定して「なぜCX400BTが買いなのか」を解説してくれています。
全体の評価
・イヤホンとして一番大事な音の部分でゼンハイザー最高のスペックが載っているというのがCX400BT最大の長所。
・Momentum2を買わなかった理由はMomentum2にノイズキャンセリングを搭載する必要性を感じなかったから。
・ノイキャン最強クラスのAirPods Proを使っている身としては高音質でノイキャンが弱いMomentum2を使うシチュエーションが思いつかなかった。
・AirPods Proを耳栓として持ち歩いて、音楽聴くようにCX400BTを持ち歩くのはかなりおすすめ。
装着感・操作性
・イヤホンの内側の形状がMomentum2とまったく同じ。そのためフィット感がほぼ同じ。
・Momentumは1から2になって本体の大きさが2㎜小型化。
・耳が小さくて完全ワイヤレスが入りにくく困っていたが、Momentum2はちゃんと耳に収まる。
・Momentum2に搭載されているタッチセンサー操作時のアナウンス音が搭載されているのが嬉しい。誤操作がかなり減るので使いやすい。
音質
・音質がMomentum2と同じ。完全ワイヤレスの中では最高の音質だと思う。
・締まった低音がベースにありつつ全体的に解像度が高くてクリアな音。
さいごに
基本的にノイズキャンセリングと音質はトレードオフの関係になっています。
ノイズキャンセリング機能が強くなればなるほど音質は犠牲になりますし、音質を求めるならノイズキャンセリング機能は弱くしないといけないです。
なのでノイズキャンセリング重視のイヤホンと音質重視のイヤホンは今や別ジャンルのガジェットと言っても良いかもしれません。
AirPods Proを始めとする多機能なモデルか、最音質に特化したCX400BTのようなイヤホンにするか自分のライフスタイルと照らし合わせて考えてみてください。